ホテル・ブライダル用語『デクパージュ』とは？

ホテル・ブライダル用語『デクパージュ』とは？

デクパージュの意味

デクパージュとは、フランス語の「découper（切り抜く）」と「coller（貼り付ける）」を組み合わせた言葉であり、「切り抜いた紙や布を別の物に貼り付ける」装飾技法のことをいいます。デクパージュは、17世紀に中国で起源し、その後、ヨーロッパで広まりました。18世紀には、フランスで貴族の間で人気を博し、19世紀には、イギリスで一般の人々の間で人気を博しました。デクパージュは、今日でも人気のある装飾技法であり、家具、食器、壁など、様々な場所に使用されています。

デクパージュの歴史

-デクパージュの歴史-

デクパージュは、世界各地で古くから行われていた工芸です。 その起源は、中世のヨーロッパにあると考えられています。当時、ヨーロッパでは木版画や銅版画が流行しており、人々はそれらを切り抜いて家具や小物に貼り付けて飾っていました。これがデクパージュの始まりと言われています。

17世紀になると、デクパージュはフランスで流行し始めます。フランス王室の女性たちがデクパージュを好んで行い、宮廷で人気を博しました。当時のデクパージュは、主に花や風景をモチーフとした優雅なデザインが多かったようです。

18世紀になると、デクパージュはイギリスやアメリカにも広がります。イギリスでは、デクパージュを施した家具や小物が高級品として扱われ、富裕層の間で人気を博しました。アメリカでは、デクパージュは庶民の間にも広まり、様々な家庭で親しまれる工芸となりました。

デクパージュは、19世紀には一時衰退しますが、20世紀になると再び人気を博します。 これは、印刷技術の発展により、手軽にデクパージュ用の素材が手に入るようになったことが一因と考えられています。現在では、デクパージュは世界各地で愛好されており、様々な作品が作られています。

デクパージュの方法

デクパージュの方法

デクパージュは、ペーパーナプキンや雑誌の切り抜き、布などを使って、表面を装飾する技法です。デクパージュをするためには、まず、デクパージュ用の接着剤を用意します。接着剤は、水性、油性、両面テープなど、さまざまな種類があります。

次に、デクパージュをする対象物の表面をきれいにします。汚れや油分があると、接着剤がうまくつきませんので、必ずきれいにしましょう。次に、デクパージュしたいデザインを切り抜きます。デクパージュ用のデザインは、ペーパーナプキンや雑誌の切り抜き、布など、さまざまなものを使うことができます。

デザインを切り抜いたら、それをデクパージュ用の接着剤で対象物の表面に貼り付けます。接着剤を塗る際は、デザインの端から中心に向かって塗るのがコツです。また、デザインにシワが入らないように、丁寧に貼り付けましょう。

デザインを貼り付けたら、最後にトップコートを塗ります。トップコートを塗ることで、デザインを保護し、剥がれにくくすることができます。トップコートは、水性、油性、スプレーなど、さまざまな種類がありますので、対象物の表面やデザインに合わせて選ぶようにしましょう。

デクパージュのメリット

デクパージュとは婚礼において招待状や席次表などのペーパーアイテムやウェルカムボードなどの装花等を統一したデザインで美しくコーディネートする手法です。ゲストに統一感と特別感を感じてもらえるため近年では人気があります。

デクパージュのメリットは、統一感と特別感が出ることのほかに、可能であれば手作業で手作りできるという点です。そのため、よりオリジナルなデザインのアイテムに仕上げることができます。また、結婚式のテーマやコンセプトに合わせてアイテムをデザインすることも可能です。そのデザインはゲストにも好評で近年注目を集めています。

デクパージュの注意点

デクパージュの注意点

デクパージュは、比較的簡単な作品作りができますが、注意点があります。

まず、デクパージュをする素材の表面は、埃や汚れがないようにきれいに拭いておく必要があります。表面がデコボコしている場合は、やすりで削って滑らかにしておきます。

次に、デクパージュの際に使用する接着剤は、水溶性のものがおすすめです。油性の接着剤は、時間が経つと黄色く変色してしまうためです。

また、デクパージュした作品は、防水加工をしておくと長持ちします。防水加工をすることで、水濡れや汚れから作品を守ることができます。

デクパージュの注意点に気を付けて、世界に一つだけの素敵な作品を作りましょう。